こんにちは!
今回は、安楽椅子探偵もののミステリー小説のご紹介です。
※ちなみに、安楽椅子探偵とは、事件現場に赴かず、お話を聞いただけで、謎を解き明かしてしまう探偵のことです。
安楽椅子探偵もののミステリー小説
腕貫探偵
西澤保彦
様々な場所に現れる「市民サーヴィス臨時出張所」で、市民の相談に乗る公務員さんが謎を解き明かしていく作品です。
どんな相談事も、解き明かしてくれる腕貫さんが頼もしいです。
サクッと読みやすい作品です。
ハートブレイク・レストラン
松尾由美
フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりに使うファミレスの常連のお婆ちゃんが、真以やお客さんが持ち込む謎を鮮やかに解いていくという作品です。
和服姿の小柄で可愛いおばあちゃんが、謎をあっという間に解き明かします。
おっとりとした優しい雰囲気の作品です。
安楽椅子探偵アーチー
松尾由美
小学生の及川衛は、自分の誕生日プレゼントを買いに行く途中、不思議な椅子と出会う。
ゲーム機を買うはずだったお金で、衛はその椅子を購入し、家に運んでもらう。
するとその椅子はなんとしゃべりだして…。という作品です。
昔、ネットで安楽椅子ものを探した時に発見したんですが、表紙の画像があって、それが子供と椅子のイラストだったんですよ。
で、あぁ、この作品は子供が探偵なのか、と思いつつ読んでみたら、そうじゃなかったんですよ。
探偵はまさかの椅子の方だったんですよ!
いやーこれには驚きましたよね。
そんなまさかの探偵役なんですけど、入れ替わる持ち主たちの家で見聞きしたことを動けない分、考えることで推理力が養われ、鮮やかに謎を解き明かしてしまいます。
そして、椅子と衛の微笑ましい関係もいいなと思う作品でした。
占い師はお昼寝中
倉知淳
渋谷のおんぼろビルで霊感占い所を営む占い師の辰寅叔父さんと、姪っ子で助手の美衣子の元には、怪異な現象に頭を悩ますお客さんがやって来ます。
昼寝をこよなく愛する辰寅叔父さんが、謎解きをしていくという作品です。
同じくお昼寝大好きな私は、親近感がわいてしまう探偵役でした。
ただ、単なる怠け者の私とは違って、辰寅叔父さんには口の上手さと、頭の回転の早さがありましたけどもね!
ななつのこ
加納朋子
主人公駒子が手紙で送る謎を、駒子が一目惚れして購入した「ななつのこ」の作者、佐伯綾乃さんがその謎の答えを書いて送ってくれるというスタイルの作品です。
駒子が不思議に思った日常の謎を綾乃さんは、手紙の内容のみで解き明かし、時には関わった人物の心情や駒子への言葉も添えて送り返してくれます。
謎を通したやり取りが素敵な作品でした。
ランチ探偵
水生大海
ランチタイムに合コンをする麗子とミステリマニアのゆいかが謎を解き明かしていく作品です。
合コン相手が持ち込む謎をご飯を食べながら、ゆいかがサクサクと解決してくれます。
麗子&ゆいかのコンビが楽しい作品でした。
静おばあちゃんにおまかせ
中山七里
元裁判官の静おばあちゃんが謎を解き明かします。
元裁判官だという静おばあちゃんのお話が興味深い作品でした。
ママは何でも知っている
ジェイムズヤッフェ
刑事の息子を持つママが毎週金曜日、息子が夕食の席で話す事件の謎を鮮やかに解き明かしていきます。
安楽椅子探偵もののお手本みたいな作品だなぁと思いました。
と、今日はここまでで。
まだまだあるので、また少しずつ追記していきますね。